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2/9(Fri) アメリカの建築教育について・・・ その1
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”Study Architecture”
2/9(Fri) アメリカの建築教育について・・・ その1_b0062431_1310282.jpg

+Photo+ Feb.8,2006 @ Studio.


最近、英語の勉強法・試験対策の質問。日本で建築を大学で勉強されている方、日本で建築専攻ではないが留学を機に大学院より建築に専攻を変更しようという方々からの質問・相談メールが個々に返信できない状況になってきておりますので、この記事を通じてアメリカの建築教育事情について何編かのシリーズにして紹介・説明していこうと思います。

また、今後は勝手ながら、個々の質問への対応に対して多忙につき、手が回らない状況になってきましたので質問・相談メールの受付をしばらくの間、休止させていただきます。

質問されてくる方の中には、自分で調べるべきであろうこと。把握できるであろうことがあるのですが、それを怠っている方々、要点がつかめない方もおられたので、今後は自分で少しでも下調べした上での質問を今後は心がけるようお願い申し上げます。

私が、日本での大学生時代に、アメリカの建築大学院留学を志したころは、分からないことばかり。
大学院のHP見ていても何がなんだか・・・・さっぱり・・・・?
という状況からのスタートでした。ポートフォリオ??って・・・というレベルです。

まず、これだけは言えるのは

留学するのに自分の力でしっかり検索・試行錯誤しないで他力のみを借りて(この場合、留学斡旋会社の利用)留学しようとされている方は、成功するのに苦労すると思います。
留学とは、留学に関しての情報収集の時点からもうすでに始まっていると考えておいてください。


私も、何度もこの山のような情報と、教育体制の大きな違い、いろんな壁にぶち当たって、時には弱気を吐き・くじけそうになって、留学斡旋のヘルプを借りようかとも思うくらい大変でした。この最初のステップを自分の力で乗り越えることは、留学後の大きな大きな自信の一つにつながりますので自分との戦いがんばってください。

また、今日から分割して始める建築留学についての記事が少しでもお役に立つことを祈っております。

前置きがだいぶなりましたが、以上、留学する上での精神論でした。

まず、第一回はアメリカの建築教育システムについて その1 と題して話しようと思います。

日本では、学部時代に土木・環境を専攻していた身なので、日本とアメリカとの建築教育システムについての詳細比較は限度がありますのでその点は、ご理解ください。

アメリカには3000を超す大学・高等教育機関があり、アメリカには全米を6ブロックに分けて大学の質を定期的に審査する大学認定協会と呼ばれる第三者評価機関があります。
この認定協会の認可を受けていることが大学の質の高さの証明となっています。

このことついては、一般的に認知されていることなのですが、建築学科が他学科&日本の建築学科と大きく異なることの一つは、NAAB(全米建築課程認定委員会)の存在です。

今週、UFにもNAABの審査団が来ておりました。
このNAABという団体は、その大学の建築教育システムが十分な水準の教育を生徒に与えられているか。ということを審査する機関です。

大体、2年~6年のサイクルで大学を訪問して、学生達の作品、教育形態、教授・職員たちの教育体制を審査します。

この2年~6年の違いは、大学・大学院の質とレベルの高さと比例していきます。
教育体制の整っていない大学は、2年サイクルでの審査。整っている大学は6年サイクルになるということです。ちなみにUFの建築学科は6年サイクルです。

では、このNAABの審査を通過しなかった大学はどうなるのかというと・・・・
卒業して、学士・修士の学位を得ても、建築士になるための試験を受けるのに8年も実務経験をつまなくてはいけないことになります。
修士を出た場合は、この試験受験資格を得る為の実務経験年数は3年となります。

現在、全米にて100校以上ある建築学科にて、NAABより認可がおりている大学・大学院は93校のようです。
以前、私がいたマサチューセッツ州では、建築学部のある大学が5校あるのに対して、認可されている大学はGSD(ハーバード)、MIT(マサチューセッツ工科)、BAC(ボストン建築大学院)の3校のみといった状況。

以上のことより、アメリカの建築学部に対して検索・比較をする際は、このNAABの認可がおりているか?おりていないか?ということをまず第一に念頭においてプロセスを進めてください。

続きは次回。

次回のテーマは、「大学院の選び方・レベルの見極め方・決定の仕方について」

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P.S.
・このブログ存続について。
 2月下旬より英語のみでの建築ブログのみに移行する予定ですので
 つきましてはこの日本語でのブログは、この留学いろは的な連載終了を持ちましてこのブログを終了を検討しています。

・今日から、またゲインズビル、半そで生活に舞い戻り。
 これが春到来になってほしいもの。
・スタジオのプロジェクトⅠ終了。
 来週より、NYでのプロジェクト始動。
・明日、新作「ハンニバル」を観覧予定。
・今週、結局午前4時より前に帰宅できずの生活。
 おかげで、ジム一週間サボり。やばいです。
 明日こそは・・・・
・弟が日本での大学入試
 とりあえず一つ桜が開く。一安心。
by bicky0127 | 2007-02-09 12:44 | +アメリカの建築学科について+
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